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迷路はファイルとしてスタジオを出ていきます。どのファイルを選ぶかで、どこまで大きくできるか、印刷する側で何ができるかが決まります。このページでは、形式の選び方、素材に合わせたサイズの決め方、そして丁寧にやる価値のある4つの仕事 — パズル本、ポスター、Tシャツ、サイン — を扱います。

形式を選ぶ#

ダウンロードのコントロールには3つの形式があり、スタジオはそれぞれにプランを併記しています。PNGSVG (paid)PDF (paid)の3つです。

  • PNG — ラスター画像で、無料の選択肢です。ウェブ、手早い確認、書類への貼り込みに向いています。
  • SVG — ベクターで、有料です。印刷所、カッティングプロッター、シルクスクリーンの現場に渡すためのファイルで、どんなサイズにも拡大縮小できます。
  • PDF — そのまま印刷できるページで、これもベクター、これも有料です。多くの印刷サービスが最初に求めるのはこれです。
ダウンロードボタンの横にある形式の選択。

どれを選んでも、ファイルは目の前のキャンバスを取り込んだものではなく、あなたのレシピからサーバー側で再レンダリングされたものです。ダウンロードフォルダーに届くのは、スクリーンショットではなく、忠実度をそのまま保った新しいレンダリング結果です。迷路ドキュメントも含めた形式ごとの比較は、書き出し形式をご覧ください。

紙の上でベクターが効く理由#

ラスター画像は、決まった数のピクセルが並んだものです。拡大すれば、拡大されるのはピクセルそのものです。SVGとPDFは迷路をジオメトリ — 直線、円弧、塗り — として保存するので、解像度に依存しません。同じファイルがはがきにも横断幕にもきれいに刷れますし、最終的な物理サイズは、配置するそのときまで何も決まりません。

この「サイズの自由」を、理屈ではなく実際のものにしているエンジン側の要点が2つあります。

  • どのレイヤーの幅もセルサイズに対する割合です。壁も、内部の引き込みも、縁取りの線もそうです。比率が保たれるので、1セル25ピクセルで気持ちよく読めるデザインは、200ピクセルでも同じように読めます。幅についてはレイヤーにまとめています。
  • 丸の角は、本物の曲線ジオメトリです。角を切り落としたものではなく、直線部分をそのまま残す曲線なので、ファイルをどこまで拡大しても滑らかなままです。
1つのレシピ、1つのファイル — 物理サイズがいくつでも、ジオメトリは同じです。 1600×900

パズル本のページ#

本のページは小さく、印刷は容赦がありません。だから失敗の形はいつも同じで、回廊がつぶれてしまうことです。画面で見て「これくらい」と思うより、セルを少なく、大きくして立ち向かってください。

  • ちょうどよいと感じるより、すかすかなところから始めること。机の距離では空いて見えるグリッドも、ページ幅まで縮めればたいてい過不足なく見えます。
  • とじしろには手を出さないこと。ノドが回廊を飲み込まないよう、レイアウトでは内側の余白をたっぷり取って迷路を置いてください。迷路のほうは、背がどこにあるかを知りません。
  • 縁取りを付けること。線で囲った枠(レイヤーを参照)があれば、パズルがページに浮いてしまうのを防げますし、断裁にも少し余裕が生まれます。
  • 白地に黒を守ること。凝ったことをするより、コントラストの高さのほうが、安い紙にもコピー機にも、又聞きのようなスキャンにもよく耐えます。
  • レシピを取っておくこと。シードは迷路をそのまま再現するので、何年か後の増刷は、描き直しではなく再レンダリングで済みます。詳しくは迷路のシードとは?をご覧ください。

ポスターと壁の作品#

ポスターは、部屋の向こうから眺められ、そのあと近くまで歩いてこられます。この二役は、解像度の問題というより構図の問題です。遠くからでも分かるシルエットと、近づいた人に応えるディテールの両方がほしくなります。

  • ベクターで出すこと。SVGやPDFなら、サイズを決めるのはあなたではなく印刷側です。壁いっぱいの出力も、机の上で確認した校正と同じファイルです。
  • 密なグリッドより、少なく大きなセルのほうがよく読めます。密度は距離を置くと質感に変わり、質感は灰色に沈みます。
  • 遠目の仕事はシェイプに任せること。シルエットの中で育てた迷路は、回廊が見分けられるよりずっと手前から意味が伝わります。詳しくはシェイプとマスクをご覧ください。
  • バックドロップは意識して決めること。キャンバスは既定で透明です(スタジオの市松模様がそれです)。背景を紙ではなくインクで決めたいときは、色を付けてください。
  • 一本道の迷路は、ちょっと変わったポスターになります。分岐のない1本の連続した経路は、部屋の向こうからは模様に見え、近づけばパズルに見えます。対応は正方形とひし形のグリッドのみです。

Tシャツとアパレル#

ここで扱う素材のうち、布がいちばん容赦がありません。糸は動き、インクはにじみ、細い線から真っ先に失われます。だからアパレルには、紙なら問題のないデザインを、もっと太く、もっと単純にした版が向いています。

  • 入稿の前に壁を太くしておくこと。画面で十分太く見える線でも、Tシャツの上ではぎりぎりということがよくあります。幅はセルサイズに対する相対値なので、太くした見た目はどのサイズで刷っても保たれます。
  • 重なりを単純にすること。独自の色を持つ有効なレイヤーは、そのぶんインクが1色増えるかもしれません。要らないものをオフにして壁だけに働いてもらうほうが、たいていきれいで、費用も抑えられます。
  • セルは少なく、大きくすること。ページの上では気持ちよく読めるグリッドでも、胸のプリントでは質感に潰れてしまうことがあります。
  • ベクターで渡すこと。シルクスクリーンの現場もダイレクト印刷の店も、求めるのはSVGかPDFです。ラスターよりベクターのほうが、版分けも拡大縮小もはるかに扱いやすいからです。
  • 透明の扱いは言葉にすること。透明なキャンバスは「生地の色が透ける」という意味で、たいていはそれが正解です。ただし、察してもらうのではなく、発注時に書き添えてください。

サインと案内表示#

サインは、速く、遠くから読まれます。多くは屋外で、しかも印刷ではなく切り出しで作られます。そのため、どの判断も同じ方向へ押されます。より大きく、より太く、部品はより少なく。

  • ここではベクターは選択肢ではなく必須です。カッティングプロッター、レーザーカッター、ルーターはパスをたどるので、SVGかPDFが要ります。ラスターは役に立ちません。
  • 確定する前に制作業者と話すこと。迷路にはとても多くのパスがあり、そのどれを印刷線ではなくカットラインにするかは、早い段階で相談する価値があります。
  • 色よりコントラストが効きます。明るい地に暗い壁 — あるいはその逆 — は、天候にも照り返しにも、通りすがりの一瞥にも耐えます。
  • 角は四角ではなく丸にすること。ジオメトリ上で本物の曲線になっていますし、切削の刃は一般に、鋭い角より曲線を好みます。

サイズと線の太さ#

セル数はサイズではない#

「サイズ」と呼ばれる数値は2つあります。幅と高さはセルの個数で、横と縦にセルをいくつ並べるか、つまり実質的には迷路の難しさです。Cell size(セルサイズ)は1セルあたりのピクセル数で、1つのセルがどれだけ大きく描かれるかを表します。どちらもサイズとシードで扱っています。

セルサイズは6〜120ピクセルを受け付け、既定値は25です。決めるのは、ラスターレンダリングのピクセル上の縮尺です。ベクターファイルの形は、いくつに設定しても同じです。内在的なサイズは変わりますが、ベクターはどのみち配置時に拡大縮小するからです。つまりSVGとPDFでは、主に校正を見るときの便宜という位置づけになります。

線の太さ#

どの線幅もセルサイズに対する割合なので、太さは絶対値ではなく相対値です。セルサイズを上げれば全体がそろって大きくなり、デザインが痩せてしまうことはありません。回廊に対して壁をどれだけ重く見せるか、その相対的な関係を変えたいときは、代わりに壁レイヤーの幅を動かしてください。見た目を実際に変えるのは、こちらのつまみです。詳しくはレイヤーをご覧ください。

壁を太く、セルを少なく — 布にも距離にも耐えるのは、この版です。 1024×1024

無料と有料、はっきりと#

PNGは無料です。SVGとPDFは有料です。分かれ目はこれだけで、サインインしていてもいなくても同じように適用されます。無料のダウンロードはプレビューではなく、本物のダウンロードです。

  • 無料 — PNGのダウンロード。レンダリングしたサイズそのままで、ブランドバーが付きます。
  • 有料 — SVGとPDFが解放され、PNGのダウンロードもブランドバーなしになります。

迷路そのものには、何ひとつ制限がありません。ジェネレーターも、7つのレイヤーも、シードも、ジオメトリも同じです。支払いで変わるのは持ち帰れるファイルであって、作ってよいものではありません。

ブランドバー#

無料のPNGダウンロードにはブランドバーが付きます。迷路の下に置かれる帰属表示の帯で、料金ページでは今も「透かし」と呼んでいるものです。これは迷路のフレームの下に足され、画像の高さを伸ばします。何かが覆われたり、切り取られたり、色が乗ったりすることはありませんが、受け取るファイルは帯の高さのぶんだけ、迷路のフレームより縦に長くなります。

既定では、この帯は高さ40ピクセルの暗い色で、中央に明るい色でCreated with Mazedlyと入ります。サーバー側でレンダリング結果に合成されるため、届く画像そのものの一部です。スタジオ側に切り替えスイッチはありません。

  • 無料のPNGダウンロード — 帯が付きます。
  • 有料の利用者によるPNGダウンロード — 帯は付きません。
  • SVGとPDF — どのプランでも、帯が付くことはありません。
  • 保存した迷路のサムネイル — 小さなcard画像に帯が付くことはありません。

入稿する前に#

よい迷路とよい印刷のあいだで起きる失敗の大半は、この短いリストで拾えます。

  1. まず素材を決め、それからセル数を決める。密度だけは、迷路そのものを変えないかぎり、あとから直せません。
  2. 印刷側に何がほしいかを尋ねる。答えがベクターなら、それはSVGかPDFのことで、有料ダウンロードの価値があります。
  3. キャンバスは意識して設定する — 背景をインクで決めるなら色を、紙や生地に決めさせるなら透明を。
  4. いちばん狭い隙間は、画面上のサイズではなく原寸で確認する。
  5. シードと迷路の名前を控えておく。そうすれば増刷は、描き直しではなく再レンダリングで済みます。
  6. たくさん発注する前に、1枚校正を出す。